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2007年5月20日 (日)

そして採卵

朝5時半過ぎ、目覚ましが鳴る15分も前に目が覚める。
昨夜は少し緊張して、イライラしてしまった。
夫にも不快な思いをさせてしまったと思う。ごめんなさい・・・。

夫は夜通し起きていた様子。別に緊張していたからじゃない。
夫は元々休日は朝まで起きていて、昼まで寝てることが多い。
特別外出とかの予定がない限り。
最近は、ゴルフの衛星中継が早朝からあるので、それを見てるらしい。

7時45分に夫と車で家を出る。指定された時間は8時15分。
8時にはパーキングに車を入れ、クリニックに向かった。
休日通院は久しぶり。やっぱり混でる。さすがに男性率が高い。
4FのIVF窓口で受付を済ませ、8Fに上がる。
9Fで待つ必要がないだけでも幾分時間短縮になる。

9Fも、立ってる人がいるほどの混みようだった。
前回、指定された時間から1時間近く待たされた。
予約時間は予定であって確定じゃない。今回も覚悟していた。
それでも、8時45分にはリラックスルームに呼ばれた。
夫に、”採精が終わったらメールして”と告げて、採卵に向かう。

着替えを指示され、術着に着替えて看護士に声をかけると、
”向こうの、ドアの前に椅子に座ってお待ち下さい”と。
なんと、すぐに採卵の順番が回ってきた。
前回は、着替えた後も暫くベッドで待たされたんだけど・・・。
久しぶりの術着の匂いが、なんとなく懐かしかった。
”お帰り”って言われてる気がした。

ドアの前の椅子に座って、お腹に手を当てて話しかける。
”いよいよだね。いよいよ命になれるよ”と。
実はちょっと心配していた。排卵しちゃったんじゃないか、って。
一昨日の診察の時、排卵寸前の20mmにまで育った卵胞があったし、
その日の夜辺りから水性のオリモノが増え出していた。
いくらか感じていた排卵痛らしき下腹の重さも、朝には消えていた。
スプレキュアが遅かったんじゃ?効かなかったんじゃ?
そんな不安が頭をよぎったけど、もう仕方ない。
鍼の先生が言ったように、運を天に任せるしかない。

前の人が退室し、暫く待つ。名前を呼ばれてオペ室へ。
背中を向けて座ってる、一見すると若い感じの先生に、
”お願いします”と声をかけた。返事はない。

ベッドに横になる。嫌な記憶が一瞬頭をよぎる。
前回ここに横になったときは、絶望の頂点にいた。
あれから5ヶ月。あっと言う間だったなー。
今同じベッドに自分が横になってることが、なんだかちょっと不思議。

準備が終わり消毒が始まる。これが結構痛い。
超音波が入ると、大きな卵胞が2つ3つ見えた。良かった、あった。
”じゃ、採っていきますよ~。ちょっとチクッとしますね~”と。
チクッと痛みがあった後、重い感じが下腹に広がる。
横に設置されていたモニターを凝視していると、
ひとつの卵胞が卵胞液を吸い取られ、ひゅーっと消えていくのが見える。

”右1~”、”はい、右1”・・・。これも懐かしいやりとり。
卵胞液をすぐに顕微鏡で見て卵子を探し出してくれる。
見つかると、”エッグ”と言う言葉が聞こえる。
でも、今回はその、”エッグ”と言うかけ声が一度もなかった。
え?もしかして空砲??と、一瞬青ざめた瞬間、
モニターに見覚えのある形がはっきり写っていた。
ベッドの横に貼ってある、見本写真そのものの卵子だった。
なんだか凄く綺麗だなーと思った。前回は気付かなかったけど・・・。

その後、2つめの卵胞も吸い取られていった。
確認できたのはそこまでだった。卵子の数は分からない。
取り敢えず1個は自分の目で確認したけど・・・。

”はい、終わりです~”と言われ、ベッドを離れる瞬間まで、
顕微鏡のモニターを横目で凝視していた。
ギリギリでひとつ見えた気がした。ちょっと茶色っぽい卵子が・・・。

ベッドに戻ると、内線をかける看護士さんの声が聞こえた。
”○○○○さん(ワタシ)、採精お願いします”と。
いくつか分からないけど、一応卵子は採れたらしい。ほっとした。
暫くして看護士さんがやってきた。
プリントを渡され、”今日の採卵個数はこちらです”と伝えられた。
採卵数3個。
3個採れたんだ。良かった。全部の卵胞に卵子があったんだ・・・。

でも、D3の診察の時、確か、右に3個、左に1個、
成熟しそうな卵胞がある、と言われた。
D10の診察では、瞬間内診の先生だったから、分からないけど、
どっちにしても、左の卵胞は、消えたか排卵済みだったか、
ってことになる。やっぱり左卵巣は機能が悪いらしい。
”不妊治療はつらくない”によると、多分、7年前に受けた、
チョコレート膿腫のオペのせいだろう。
鍼の先生にも毎回指摘される。なかなか回復してくれない。

ベッドに横になっていると、肛門の辺りが痛かった。
下腹のチクチク感は針を刺してるんだから仕方ないとして、
どうして尾てい骨から肛門にかけて痛みがあるのか分からない。
20分の安静が終わってガーゼを抜くと、出血が殆どなかったので、
まぁ、そのうち良くなるだろうと特に看護士さんには言わなかった。
でも、その後暫く痛かった。なんでだろう・・・。

15分程度で診察に呼ばれただろうか。夫からのメールはまだない。
診察室に入ると、例の、瞬間内診&瞬間診察(笑)の先生だった。
ところが、今回は全く違っていた。
”はい、お疲れさまでした。お腹の痛みはいかがですか?”と。
”大丈夫です”と答えると、
”それは良かった。で、この先なんですが・・・”と、
選択肢が沢山あることを丁寧に説明してくれた。
今周期戻すか、次周期以降にするか。
分割卵で戻すか、胚盤胞で戻すか。
通常、分割卵を3回戻して妊娠しないと、胚盤胞にチャレンジするらしい。
ワタシの場合、たまたま胚盤胞が凍結できていたので、
分割卵を1回移植しただけで胚盤胞移植に進み、妊娠した。
年齢的にまだ若いから、分割卵移植にチャレンジしてもいいし、
どれにしても大差はないと言われた。
若い、ですか?(^^;)

”どうしますか?”と聞かれ、”次周期以降に移植したいです”と告げた。
”分かりました。じゃあ胚盤胞を目指しましょう。
次回の診察日ですが、胚盤胞ができたら13日目、
ダメだったら採卵からになるので、3日目に来て下さい。
それと、古い卵胞を綺麗に除去しちゃうために、
今日からプラノバールを飲みましょう”と手渡された。

ちょっと早口だったけど、終始丁寧に、目を見て説明してくれて、
なんだかワタシ、ちょっと誤解してたかも?と気恥ずかしかった。
名札をしっかりチェックした。

診察を終えて4Fに降りたところに、”9Fに行く”と夫からメール。
”4Fにいる”と返事をすると、すぐに降りてきた。
”3個採れたって”と告げると、”おぉ、良かったねー”と。
診察の内容を説明して、”胚盤胞にならなかったら移植できないけど”
と言うと、”大丈夫だよ”と。変に自信ありげな夫。根拠は何だ?

IVF窓口に採卵が終わったことを告げ、まだ夫の結果が出ていないので、
カルテが回ってきてお会計が済んだら、9Fで待って下さい、と言われた。
それから30分くらいしてお会計に呼ばれ、9Fに上がった。
夫が持っていた紙によると、10時に採精が終わったらしいので、
結果が出るのは11時過ぎだろうと予測。
実際はちょっと遅れて、11時10分頃番号が出て、再度4Fへ。
夫の精子に問題はなく、全てふりかけ方で受精させるとのこと。
受精確認の説明を受け、クリニックを後にした。
取り敢えず良かったね、と、お互いに、自然と笑顔になった。

”階段の昇降には充分注意して下さい”
注意書きを良く読んでいなくて、4Fから9Fまで階段を上がり、
さらに4Fから1Fまで階段で下りてしまった。
そのせいか、下腹部の張りとと痛みが長引いてしまった気がする。
ちゃんと読まなきゃダメね・・・。

天気も良かったし、”打ちっ放しに行きたいんじゃないの?”と聞くと、
”行きたい”と言うので、一旦帰宅してバッグを持って練習場へ。
まだ下腹部が重かったワタシは、ホントは横になりたかったけど、
辛かったら車で寝てればいいや、と付き合うことにした。
もちろんワタシのバッグは持っていかなかった。
途中で軽いランチを食べ、夫は200球強打ったらしい。
ワタシは途中で睡魔に襲われ、結局車で熟睡していた。
窓から入ってくる風が気持ち良かった。

1年くらい前から気に入って通っている、業者御用達の食料品店と、
夫の要望で武蔵境駅前にできた、大型ユニクロ店に寄って帰宅。
荷物を一旦家に上げて、近所のスーパーにお総菜を買いに出た。
ワタシも夫もクタクタで、食事を作れる状態じゃなかったから・・・。
食べたい物を適当に買い込んで帰宅。
録画してあった中京ブリジストンを見ながら晩酌。
疲れた体にアルコールが回って、夫は今、ソファで高いびき。
ホントにお疲れさま。ありがとう。

こうして、8ヶ月ぶりの採卵は無事に終わった。
この後、受精確認・分割確認・凍結確認と続く。
ひとつでも胚盤胞になってくれれば、予定では次周期に戻したい。
そうなったら、鍼の先生もきっと喜んでくれるだろうなー。
そのために5ヶ月も頑張ってきたんだもの。お互いに。

自宅マンションのエレベーターで、
疲れ顔のワタシの頭をなでながら、”お疲れさま”と夫は言った。
”○○ちゃん(夫)もお疲れさま”と頭を下げると、”うん”と笑った。
二人の将来にとって、とっても重要なことを成し遂げた充実感。
こういうことが、夫婦間の波風を押さえてくれるのかも知れない。
もし、受精しなくても、分割しなくても、凍結できなくても、
久しぶりに一体感を感じられただけで良かったと思ってる。
もちろん、その結晶としての命が産まれてくれれば、もっと嬉しいけど。

採卵・採精(精液検査)
   シプロキサン200(抗菌剤)・プラノバール処方  41,120円

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コメント

らうさん、お疲れさま~!

そして採卵3個!素晴らしいぃ~♪パチパチパチ!
ダンナ様からの”お疲れさま~”も良い感じ♪

良かったぁ~ホントに良かったです♪
私もパソコンの前でにやけています♪
おかげで今日はいちにち頑張れそうです!!!

いまごろ受精確認かな???
3個の卵ちゃん!頑張れぇ~~~!!!

投稿: on | 2007年5月21日 (月) 10:21

お疲れ様でした~♪
3つも!! 良かったv(^o^)v

私も採卵前後、尾骶骨痛かったですよ。
尾骶骨って神経が集まっているみたいで
きっと卵巣ががんばって、周りの神経を
引っ張っちゃったのかな?なんて思ってます。
私は翌日にはなんともなかったけど、大丈夫かな?

3つの卵ちゃん!!がんばって~~
今週は落ち着かない日が続きますが、移植に向けて
体つくりに注力してくださいね♪
また良い報告聞けるの、祈ってます。

投稿: chibidama | 2007年5月21日 (月) 13:38

onちゃんへ

3個採れた卵達。大変な結果が待っていました。
まだ2個は頑張ってるところだと思うけど、
正直、ショックは隠しきれません・・・。


chibidamaさんへ

・・・と言うことで、1つはダメでした。
2つはまだ、頑張ってくれてるので、諦めたくないのですが、
なんだかショックが大きくて・・・。

尾てい骨、chibidamaさんも痛かったんですね。
昨日の夕方には痛みも引いたので、一安心です。
一難去ってまた一難、って感じですけど・・・。(/_;)

投稿: らう | 2007年5月21日 (月) 14:51

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