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2007年5月26日 (土)

葛藤

マイナスな感情ほど、人に連帯感を感じさせ、
仲間意識を高めるのかも知れない。

不妊治療をしている以上、道は二つに分かれる。
その治療で、妊娠する人と、しない人。
常々感じていたことだけど、
妊娠した人の文調や声色は、その瞬間からがらっと変わる。
治療中は不安だらけだったのに、妊娠した途端前向き、と言うか・・・。

でもそれはほんの一面でしかない。
妊娠できたからって、手放しで喜んでいるわけじゃない。
治療して妊娠した人は。
その不安を払拭するために、無意識に文調が変わるんだと思う。
それは意図的ではなく、殆ど無意識。
実生活は、決してプラスで不安ゼロな状況じゃない。
でも、マイナスなことを感じても、できるだけ口(文)には出さず、
”大丈夫、大丈夫”と自分に言い聞かせるように毎日を送っている。
その一面がブログとして表現されるので、読み手にとっては、
”妊娠した途端浮かれやがって”的な感想を持つのかも知れない。

今、ワタシ自身が妊娠していたときのブログを読み返すと、
ワタシは割と不安を表に出してるなーと思う。
それは多分、ワタシの性格に寄るところが大きいと思うけど。
それでも、夫に二頭身のエコー写真を見せたり、
周囲にカミングアウトしたときなどは、かなり有頂天だったと思う。
それを目にした、不妊治療真っ直中の人は、
”今まで仲間だと思ってたのに・・・”的な感情を持って当たり前だと思う。
治療を続けていくこと自体、かなりパワーを要することなのに、
自分だけ取り残されたような孤独感を感じてしまうんだろう。
ワタシもそうだった。
治療仲間の妊娠報告に、素直に喜べなかった。
それはきっと過去形じゃない。今だって、
”どうしてワタシだけ?”と思ってないって言ったら嘘になる。
一生懸命頑張ってきたのに、って。
そう言う意味でワタシは、”陽”も”陰”も味わったから。

正誤でも善悪でもない。
思わず、ストレートな感情を表現してしまう人ほど、
連帯感を強く感じていた人だってことだろう。
もっと言えば、一番心配して見てきてくれた人かも知れない。
治療仲間達が”おめでとう”とコメントするのを見るにつけ、
どこか上っ面的な、社交辞令的な、
”ホントは素直に喜んでないくせに”的な感情を持ってしまうのは、
ワタシだけだろうか。
”貴女ばっかり・・・。悔しい!”と言い切ってしまう人に、
ワタシは同情する。
それともみんな、本音を隠して、”おめでとう”と言うのだろうか。
だとしたら、みんな大人なんだな。所詮ブログ仲間なだけ?
勿論、ひがむ人ばかりだって言うのも極論だってことは分かった上で。

心の底から醜い人って、そうはいないと思う。
心の底から醜かったら、不妊治療なんてしないだろう。
素直だからこそ、ストレートに表現してしまうんだろう。
そんな人に、ワタシは同調する。気持ちが分かる。
人一倍自己嫌悪にも陥ってしまう。
人を羨んで、妬んだ自分に対して。

今、ただ中から離れてみて、見えてきたことが沢山ある。
どれもきっと、ワタシの一部だと思うから、
今は冷静に、淡々と受け止め、飲み下すことができる。
ワタシはワタシでしかないから。

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