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2007年1月 1日 (月)

幕開け

数日前、夫に話した。”元旦の朝、クリニックに行こうと思う”って。
前回の検診のとき、”次回は2週間後くらいに”と言われた。
その2週間後が、丁度元旦だった。
”『くらい』って言われたから、前後にずらしても良いと思うんだけど、
ワタシの中では、クリニックに初詣に行くつもりで、っていうか、
今年の意気込みを示す意味でも、できれば元旦に行きたいんだ。
『今年こそママになるぞ』、みたいな”と続けると、
夫は”そうなんだ”と余り浮かない返事を返してきた。

理由は分かっていた。
元旦は、ご実家へお年始に行くのが恒例になっている。
その予定がずれ込む、もしくは、自分だけ先に行くような状況に
納得できなかったんだろう。

”クリニックには朝一で行こうと思ってる。受付開始時間に。
そうすれば、どんなに遅くても10時には戻ってこられると思うし。
ご実家には何時頃行きたいと思ってるの?”と聞くと、
”そんなに早く行かないよ。昼前くらいで良いんじゃない?”と。
”じゃ、朝一で行けば充分間に合うから”と言うと、
やっと顔色を変えて、”分かった”と言った。
要は、夫が行きたいと思ってる時間に間に合えば良いわけだから。

前日、”明日の朝、送っていくよ”と言われた。
朝早いし、別に電車で行くことは苦じゃなかったので、
正直ワタシ的にはどっちでも良かった。
今朝、5時頃になってベッドに潜り込んできた夫。
この時間に寝たんじゃ、多分自力で起きることは皆無だし、
起こさず電車で行こう、って思ってたんだけど、
支度の途中、”着替え終わった?”と突然声をかけられた。
”送らなくていいよ”と言うワタシに、”いいよ、行くよ。
”元旦早々嘘つき呼ばわりされたくないから”と夫。
軽く憎まれ口を叩きながら、それでもすっきり起きてきた。
後で聞くと、”寝ておかないとまずいかなー”と、
ワタシがベッドに入った後、コタツで2、3時間寝たらしい。
夫は夫なりに、ワタシの提案に乗ってくれるつもりだったんだと思う。

家を出る直前、レースのカーテン越しに外が明るくなってきた。
窓から見える初日の出に、”今年は良い年になりますように”と
手を合わせた。”今年『も』か”、って後で言い直した。

そう、これが、前に書いた、ワタシなりの”願掛け”。
元旦の朝、クリニックに初詣(?)に行くことが。

7時過ぎに夫の運転で家を出る。道はガラガラに空いていた。
受付開始時間直前にクリニックに到着。20番台後半。
普段に比べれば全然空いてるけど、元旦だってことを考えると、
こんなに通ってくる人がいるんだなーって感じ。
10時前の段階で、150番くらいまでになってたし。

9Fで診察開始時間を待つ。なんだか元旦って感じがしない。
そこだけ、全く別の空気が流れてる感じ。
でも、物凄く団結力があるというか、統一された空気。
いつもながら、変な安心感を感じる。

8Fに降りて受付で呼ばれる。
前回お願いしていた、生命保険の診断書ができあがっていた。
中を確認するように言われたので見てみると、
何を書いてあるのか良く見ないと分からないほどの、乱雑な字。
先生の名前が書いてあるけど、院長先生以外名前を知らないので、
どの先生かは分からない。
前回診察してくれた、ちょっと苦手な先生かも知れないな。

内診は、とっても丁寧で優しい先生だった。
初めて当たった先生のような気がする。
”出血はどうですか?”の問いに、”止まりました”と言うと、
”良かったですね。その他に何か気になることはありませんか?”と。
内診中にそんな丁寧な質問をされたことがないので、
なんて答えたらいいか、ちょっと戸惑ってしまった。
”特にはないです”と答えると、”分かりました。
内膜は随分綺麗になってますね。ここに卵胞も育ってます。
この後、血液検査で、ホルモン値と排卵を確認しますね”と言われ、
処置室で採血して、9Fに上がった。
あんな先生もいたんだなー。診察もあの先生だと良いなーと思った。

1時間ちょっと待った。うつらうつらしていた。
8Fに降りて診察。同じ先生だったのか不明だけど、
丁寧で優しい先生だった。前に一度、診てもらったことがあるかも。
かなり始めの頃。

”血液検査の結果、まだ少し妊娠ホルモンが出てます。
さっき見えてたのはやはり卵胞でした。
21mmなのでもうすぐ排卵でしょう。
きちんと排卵させるため、今日はスプレキュアをして下さい。
その後、明日から12日間プラノバールというピルを飲んで、
内膜の状態を安定させます。
内服が終わって1週間位すると生理が始まると思うので、
次は生理13日目に来て下さい。
その時また、血液検査で妊娠ホルモンの値を計って
0になっていたら、その次の周期から治療再開できますよ”と、
机の引き出しからプラノバールを出し、手渡された。
更に、”次の診察まで少し日が空いてしまいますけど、
その間、何か心配なことがあったら、いつでも来て下さいね”
と言われた。なんかもう、感動の領域。なんて素敵な先生なの。
他の病院では普通なのかも知れないけど、ここでは逸材。

”スプレーは18時にして欲しいんですけど、お家にいますか?”と
聞かれ、この後お年始だし・・・、とちょっと悩んでいると、
”まぁ、今夜中であれば良いです”と言われた。
別に採卵するわけじゃないので、その辺はアバウトらしい。
”じゃ、隣で看護師さんから説明がありますから、
前で待ってて下さい”と言われ席を立つと、”あ、それと、
今まで出ていた禁止令は全て解除です”と言われた。
”性交渉もして良いですけど、今回妊娠するのは余り宜しくないので、
何らかの形で回避して下さい。
タイミングをずらすとか、避妊をするとか”と言われた。
先生の口元が緩んでいたので、ワタシも少し笑いながら、
”分かりました”と返事をして、診察室を後にした。
ホントに感じのいい先生だ。
名札を見ようと思ったんだけど、机の陰に隠れて見えなかった。
残念。

すぐに処置室に呼ばれ、スケジュールが書かれた紙を渡された。
先生からも説明を受けた、スプレキュアの時間、
プラノバールの服用開始日、次回の診察日が書かれていた。
一通り説明を受け、処置室を後にした。

4Fに降りて夫にメール。”支度して行きます”との返事。
15分くらいで会計を済ませると、夫から着信。
”子授地蔵に行くなら、車パーキングに入れた方が良い?”って。
実は、それも決めていたこと。
前にタクシーでクリニックに来たときの帰り、
ビルの合間にひっそりと立っているお地蔵さまに気付いた。
クリニックから歩いて5分程度かなー。
丁度その正面でタクシーが信号待ちで止まったので、
”子授地蔵”と書かれた文字を読み取ることができた。
流産した後、あそこにお参りに行こうってなんとなく思っていた。
それを、折角だから今日、決行しようと思っていた。

車を近くのコインパーキングに入れてもらって夫と合流し、
歩いてそのお地蔵さまへ向かった。
近付いて見ると、”子育て地蔵”と書いてあった。
”子育てじゃダメなんじゃないの?”と言う夫の言葉に、
側に立っていた説明書きを読むと、”子授地蔵として・・・”との文字。
”大丈夫みたいだよ”と言って、ほこらの中に入った。
お線香とライターが備え付けで置いてあったので、
お線香を立て、お賽銭を投げて、二人で手を合わせた。

家に着くと10時半を回っていた。
血液検査があったから、思っていたより時間がかかったけど、
丁度良い時間。
簡単に着替えて、昨日買ったお年始を手に、電車でご実家へ。
3人の姪っ子達はそれぞれ成長し、随分大人になっていた。
一番苦手だった一番上の子なんて、すっかり”お姉ちゃん”だったし。
実は毎年憂鬱だった新年会。
ワタシも夫も、わがまま放題な姪っ子達に会うのが苦手で。
でも今年は、なんだかとっても楽しく穏やかに終わった。
特に、3月に産まれたばかりの姪っ子は可愛かった。
ワタシのひざの上に乗って、両手をしっかと掴んでくれたりして。
子供の成長って、ホントに早いんだなーと実感した。
と同時に、子供に対しての接し方が少し変わった自分に、
ママになるための準備ができてきたのかなーと、嬉しく思った。

夫は今、ソファで寝てしまっている。
お酒を飲んだせいもあるけど、かなり疲れただろう。
風邪の引き始めの症状もあって薬も飲んだみたいだし。
ワタシも、横になったら速効で落ちちゃいそう。
そりゃ疲れたよ。5時半に起きて、1日中動き回ってたんだから。
でも、なんて言うか、達成感がある。
新年早々、とっても感じの良い先生に診てもらったし、
苦手だった姪っ子達も、それほど苦痛なく相手することができたし。
気分を新たに頑張ろう、と心に誓った。

こうして、ワタシ達夫婦の2007年は幕を開けた。

内診・血液検査 5,379円
診断書 3,150円

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